複業のトリセツの書評

01 07, 2019

複業のトリセツってどんな本?

複業のトリセツの著者の染谷昌利さんは、サラリーマンを辞めてブログだけで生計を立てた「ブログ飯」などを書かれた方で、ブログ、YouTube、インスタグラムなど様々な手段で生計を立てる人が出てきていますが、そういう人たちのはしりというかファーストペンギン的なポジションにいた人です。最近は、ブログだけでなく、オンラインサロン、講演、執筆など様々な肩書きを駆使してまさに「複業」されている人です。最早ブロガーという括りでは括れない人でどういう風に紹介すれば良いか?と聞かれると結構難しいですが、筋トレおじさん と僕は理解しています。
そんな肩書きを表現できない位色々な仕事をしている染谷さんが書いた「複業」についての本です。 複業とは副業とは異なり、
複数の本業を持つこと。副業のような片手間仕事としてではなく、生業として別の業種を二つ以上兼務すること。
を指します。 それのトリセツつまり、取扱説明書的な本に本書はなっています。

複業のトリセツに書いてあること

複業のトリセツには様々な複業について書いています。
テレビなどでも話題のハンドメイド、Airb、クラウドソージングなどの複業が網羅的ゆえに 浅め に書かれています。ライター、アフィリエイト、ハンドメイド作家などいくつかの複業は家族でやったことが実はありますが、本書に書いてある内容だけでは当たり前ですが十分ではありません。本書は、それだけで完結するのではなく あくまでもきっかけの提供 までになっています。これを読んだから明日から稼げる訳ではありません。しかし、自分のいままでの人生で得た手札 と照らし合わせるには十分な情報が入っています。
個人的には、そこよりも後ろの方に書かれている染谷さんが感じているインターネットや日本の未来像についての部分は新しい発見が多く勉強になりました。 どっちかというと本書の価値はこちらにあると思います。

複業のトリセツ読んでどう活かすか?

僕自身も「家業の自営業」と「サラリーマン」の複業をしている人間です。しかし、自営業の家業の今後の展望は、見通しが悪く僕の代はなんとかやり過ごせそうですが、次の世代に継承するとなると難しいという肌感を持っています。江戸時代であれば畑が継承できればそれでよかったのですが、田舎を中心に土地でさえ価値がなくなる時代が来ていると感じます。せめて、次の代に渡せるバトン的な事業というのは何か?という事を考えている時に複業のトリセツを僕は読みました。本書には少しそういうヒントがちりばめられていました。

複業のトリセツはこんな人にオススメしたい

複業のトリセツをオススメできるのは
これから複業を行いたいと考えている人
であることは間違いありません。しかし、後半にある染谷さんの未来観についてはビジネスをしている人にとっても新しい発見がある。モヤモヤしているところを綺麗に言語化されていてスッキリするなどの発見がある本ですのでオススメできると思います。


コリ

コリといいます。奈良県でサラリーマンをしています。GatsbyJSでサイトを作るのが趣味です。