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ランニングシューズの種類とか選び方をシューフィッターが解説する

医療 医療-フットケア

ランニングシューズの選び方とかを色々とシューフィッターが解説する

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こう見えてもシューフィッターの資格を持っています。やや最近は落ち着いてきましたがランニングが空前のブームであることは間違いありません。ランニングしている人は男性ホルモンの分泌が亢進していているとかアンチエイジングとして非常に注目されています。水素水の飲む位なら3キロ走った方が健康には良いと思います。今回はランニングシューズについて少し解説していきたいと思います。

ランニングシューズの種類

ランニングシューズの種類は大きく分けて3種類です。トレーニングシューズ、レーシングシューズ、その他最近出てきたベアフット、ナチュラルランを含むテクニカルなシューズな第3勢力シューズの3種類に分けられます。

 

まずトレーニングシューズはすべての基本です。初心者用とあざ笑う呼ぶランナーもいますが、トレーニングシューズは初心者用であっても初心者のためだけのものではありません。中級者、上級者でも必ず必要なランニングシューズです。ちなみに上級になるにしたがって、シューズが薄くなるような誤解をしているランナーを多く見かけますが、違います、薄いのが正義なのはコンドームだけです。上級者になるとますます靴の使い分けが必要になるので、使うランニングシューズの種類が増えることになると思って欲しいです。

さてトレーニングシューズで最も重要な機能は何か、それは体を安定させることです。それ故にトレーニングシューズは重心移動を楽にするためにかかとが厚く、つま先が薄い"坂道形状"になっています。これは自然と体が前に行く仕組みです。要するに、楽に、安全に、走るための道具それがトレーニングシューズの機能なのです。

トレーニングシューズが体を守り、楽に走ることを楽しませてくれるランニングシューズの最小パッケージだとしたら、そこから部品をどんどん外して、速く走るための機能だけを残した最軽量シューズがレーシングシューズだです。蹴り出しが良くなるようにスパイクみたいな突起がついていたり、ソール全体の厚みもなく、少しでもストライドが伸びるようになっている。また通気性も強制換気するようなシステムになっている。どこまでも速くがコンセプトのランニングシューズです。

最後に、ちまた溢れるその他のランニングシューズですが、基本的にこれらの種類のシューズオンリーでは成り立たないと考えましょう。トレーニングシューズあってのレーシングシューズ。トレーニングシューズあっての第3勢力のシューズです。

ベアフット、ナチュラルランなどのキーワードを語るランニングシューズとトレーニングシューズの違いはなんでしょうか?シンプルに考えるとランニングシューズを履いて楽をするか、鍛えるか、これだけが違いです。前者がトレーニングシューズで、後者がベアフットを含む第3勢力のシューズです。

 

ベアフットとは何か?アメリカで話題を呼んだ「Born to Run」の裸足で生活するランナー民族、タラウマラ族や、英科学雑誌「ネイチャー」に発表された論文がきっかけで産まれたランニングシューズです。論文の要旨はランニングシューズより素足で走る方が結果故障が少なくなるというものです。足が本来持っている固有知覚を刺激して眠っている筋肉を活性化させて関節ではなく、筋肉で衝撃を緩衝することで故障を少なくするというものです。シューズソールの前足部と後足部との厚みの差をドロップと言い、最も薄いものはゼロミリ。ベアフットのシューズは差がないのです。


結論から言って、これらのシューズ1足ですべてのトレーニングをこなすという発想はナンセンスだとおもいます。まず我々はタラウマラ族と違って大地ではなくそれより遙かに固いコンクリートの上をほぼ走ることになります。本来こういった環境の変化からランニングシューズは発展してきたという歴史を否定することにもなります。


しかし、トレーニングシューズを履いて気をつけていて走っていても距離が伸びたり、トレーニング強度が増えると故障のリスクが出てくることは明らかです。コンクリートの上は何しろ真っ平らで、同じ筋肉を使いやすいです。ましてや周回コースでいつも同じ方向を回っているなんていうことであれば尚更、筋肉使う左右のバランスは悪くなりやすいです。そんな時にベアフットやナチュラルランシューズが効果的だと考えられます。足の裏から色々な刺激が加わり、更に起伏があると着地も意識しやすく、普段あまり使用することのない筋肉や感覚が総動員され、バランスの良い筋肉を得ることが出来ます。

 

ランニングシューズは軽い方が良いのか?

本当にフィット感を得たシューズでは、足とランニングシューズがシンクロすることで履いているのを忘れるくらい非常に軽く感じるはずです。つまり、ランニングシューズを選ぶ際重視して欲しいポイントは物理的に軽いのではなく「フィットしていて軽い状態」であることとが重要なんです。

いわゆる「軽さだけを追い求めた状態」は、特にトレーニング用途のランニングシューズ選びにおいてはマイナスな事が多いと思ってください。ランニングシューズは速く走るためにデザインされ作られたシューズです。ドラゴンボールの悟空が界王様の修行の時につけた重りみたいに無理して重量を重くしているランニングシューズなんてコンセプト的に論外です。「これ重い!」という感じるランニングシューズにもちゃんと重いなりに設計者の意図が隠れているはずです。販売店などでランニングシューズを手にとって重さを確かめているランナーを見かけることがありますが、物量的に軽いことだけがランニングシューズ選びとって重要な事ではないとこを強調しておきたいです。

ではなぜ「物理的軽さだけを求めた状態」がランニングシューズにとってマイナスなのか?それは手にとってビックリするくらい軽量なランニングシューズは、単純に本来あったパーツを外して軽量化をしているからに他なりません。ランニングシューズを軽くするためには本来必要なランニングシューズの構成からパーツの引き算するのが一番簡単です。ミニ四駆が一番速く軽量化するのだったらシャーシだけで走らせればいいという理屈に近いです。しかし、ショック吸収などに必要なパーツが外されてランニングシューズが軽量化されていたのであれば、使用目的によっては「怪我のリスク」が高まることは想像しやすいです。

またランニングシューズのソールなどの素材密度を少なくして(スポンジのように空気を含ませてフワッとさせている感じ)技術的に軽量化したケースも、プラス効果のみではありません。ランニングシューズのソールなどの素材密度を少なくすることはシューズのもち、耐久性と表裏一体です。

軽いだけのランニングシューズでもフィットしていなければ重さを感じ結局の所パフォーマンスを落としてしまう。今まで軽いと感じられなかったランニングシューズは、軽いか重いかという実際の物理的な重さの問題ではなく、ランニングシューズがフィットしていないことが原因であることの方が多いです。

 

シューレースの通し方

基本的には、経験上"オーバーラップ"というヒモの通し方が、締めつけがしっかりしているのでランニングに向いていると思います。最近のランニングシューズはアッパー(シューズ上部)が軽量化で柔らかく、やや頼りないモデルが多い印象ですので、その場合も、しっかりしまるオーバーラップで通すことをオススメします。

甲の高く圧迫感が気になるという方は、リディアードという通し方をお勧めします。これは、ニュージーランドの名ランニングコーチ、アーサー・リディアード氏が考案した方法です。しかし、このシューレースの方法だと締めつけは弱くなります。別にアンダーラップという通し方もあるがそれはオーバーラップとリディアードの中間という印象です。

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ランニングシューズはヒモの穴が6ホールあるものが一般的です。しかし、最後にやや外れた場所にもう一箇所ホールがあることに気づいいてるかたも多いのではないでしょうか?これは踵のフィット感を増すダブルアイレットという通し方ができるホールです。

ランニング中、踵がスポスポと抜ける方、サイズが大きいランニングシューズを買ってしまった方に一度も是非試してほしい結び方です。踵がシューズにしっかりくっつくことで、パフォーマンスがあがる。是非一度試してほしい。

 

ランニングシューズの履き方

"ランニングシューズの履き方?"というランナーもいらっしゃると思います。「いつもすぐ脱げるようにしている」、「圧迫されるのが嫌い」など人それぞれ好みがあります。しかし、せっかくベストフィットするランニングシューズを選んでもそれでは台無しです。


ヒモ締めの時間の1、2分をはしょって、ランニング中のずっと不快であるより、1、2分をヒモ締めに使うことで快適になるならば、たかがの1、2分ではないか?そう考えてほしいと思います。

 

まずしっかり踵をランニングシューズにトントンつけます。そしてヒールカップ(シューズの踵)のおさまりのいい場所を探す。踵がハマったら、たるみがない程度に締めつけます。最後は踵を地面につけていたものを外して、やや体重を前にかけながらヒモを結びます。もし左右のシューレースホールがくっついてしまうようならそれはランニングシューズのサイズなど問題を抱えていますので購入を検討した方が良いです。踵がくっついたのでランニングシューズの重みを感じる事はほとんどないですし、ランニング中、着地した瞬間に踵のクッション性をきちんと活かせるのでランニングシューズに包まれている感は非常に重要です。


 

 

ランニングシューズも休ませよう

ランニングシューズも休ませることが必要です。クッション性を気泡の集まりとシンプルに考えましょう。衝撃吸収とは衝撃が加わる部位がつぶれて戻る、この繰り返しをやっているのです。当然、頻度が増えれば戻りが悪くなりヘタリます。これもランニングシューズに休息を与えることで”戻り”を待ってから使用すれば、ランニングシューズの寿命は延びます。つまり毎日のようにランニングする方は代えのランニングシューズが最低限あった方が最終的にコストパフォーマンスは良いことが多いです。

 

ランニングシューズの脱ぎ方

ランニングシューズの着脱にヒモをほどいますか?実はこれがランニングシューズを長持ちさせる最大のポイントです。最大の敵は”面倒くさい”という己の意志です。ランニングシューズのヒモをほどくことで、シューズのかかと部の保護になります。かかとを踏んでいるなんて場合は論外ですが、いずれにしてもランニングシューズはかかとが命、ランニングシューズ製作のコストと工夫はかかと部に集約していると言って良いくらい各社のテクノロジーの塊です。そのかかとを保護する履き方をするだけでかんたんにシューズを長持ちさせることができる。

 ランニングシューズをすぐに下駄箱に入れない

ランニング後、普通の人なら季節に問わず発汗しています。しかし汗をかいた衣料は洗濯しますがランニングシューズは洗濯しません。ランニングシューズをしっかり乾燥させることもメンテナンスの一環です。ランニングシューズをウエットな状態のまま使い続けると衛生面に問題があるのと繊維の持ちにも影響があります。その際、天日干しではなく、日陰干しがベストです。天日干しは日焼け、紫外線による素材の変化も起きる可能性があります。風通しの良い場所でしっかり乾燥を待つのがベストです。くれぐれも下駄箱直行はやめましょう。

ソックスについても語らせてください

ソックスの足がかく汗を吸ってくれることです。あと、シューズはそもそも平面の繊維を立体にしたもの、縫い目がたくさんあります。ソックスに求められる機能はシューズと足の間に入って摩擦から足を守ることです。その2点からにソックスを履く必要があります。

 

ランニングをすれば相当な汗をかきます。しかも足のエクリンという汗腺は暑いということでも汗を出すが、きついとか、つらいとか、ストレスに反応して発汗します。手に汗握るという言葉にもあるようにあれは手のひらのエクリン腺が反応することをさしています。つまりソックスはランニングシューズのフィット感とも密接に関わってくる重要なファクターの一つです。しかも、ランニングシューズは頻繁に洗うことができないのでソックスを履き、それを洗濯をすることで清潔にランニングシューズを保つことができるのです。

 

その種類ですが5本指ソックスは完全に市民権を得ました。履いている方も多いのではないでしょうか?指の股で汗を吸ってくれるので清潔、快適だし、指同士が当たることで起きる魚の目、タコなどのトラブルも予防してくれます。また指先がシューズ内で自由になるので、指先の動きが活発化します。特有の指の履き心地が問題なければ是非オススメしたいと思います

 

 

それと同時にソックスの甲のサポートもポイントです。ランニングシューズもこの場所がフィット感の要です。ソックスもこの部分にフィット感があると、ランニングシューズとの一体感がでます。メリハリの効いたものはとても快適です。

 

ソックスの厚みについては、薄手で吸汗速乾のものがベストと考えます。テニス、バスケ、登山など、シューズ自体がとても固めのものに、足とシューズの間に入ってストレス和らげたり、それらのシューズの底固めの事情もあり、厚みのあるクッション系のソックスが好まれます。しかし、ランニングシューズのアッパーはとても柔くフィットする上述のように縫い目のケアができればそれほど厚みは必要ないと考えています。

ソックスもランニングシューズと同じようにサイズ感が非常に重要で上述したメリットを得られるサイズはあなたの実測です。

 

インターネットで靴だけは買ってはいけない

インターネットで購入という手段が広がって正しい靴のサイズを測らず感覚だけで買う方が増えています。それ故に大きめのぶかぶかの靴を履いている方も多いと感じる今日この頃です。恥ずかしい話ですが僕はシューフィッターの資格取るまで靴は27センチ履いていたのですがシューフィッターの資格を取るときに測ると25.5センチだったというショックな出来事があります。足というのは最も痛めつけられる臓器ですのでちゃんと靴を測って貰って買ってください。

 

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今週のお題「わたしの一足」