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コリログ

青コリが書く雑文。ブラゲからガジェットまで

大動脈解離などの血管病のリスクが喫煙とどれくらい関係があるのか今出ているデータまとめ

医療 医療-血管

星野リゾートが喫煙者を採用しないことが話題になっている。

blog.asimino.com

作業効率とかの話で喫煙が非効率だと言うことが記載されているが、それだけが社会的に問題では無い。数日前梅田で起きた悲惨な事件も運転手の死因が大動脈解離と診断されていた。このニュース見てこの人もしかしてヘビースモーカーじゃね?とか思いながらテレビを見ていた。この人が禁煙していたら今回、動脈硬化などの血管目線で喫煙との関係を話をする。

 

何故たばこが血管に悪いのか?

タバコの煙に含まれるニコチンは肺から吸収されて血中濃度が上がる。ニコチンは副腎皮質を刺激してカテコラミン(血管を締めて血圧を上げるホルモン)を遊離し、交感神経系を刺激する。その結果,末梢血管の収縮と血圧上昇,心拍増加を来たす。(運動したあとの心臓がばくばくしている状態)またトロンボキサンA2の遊離作用もあり、ニコチン以上に強力な血管収縮および気管支収縮作用が知られている。

 

タバコ煙中に含まれる一酸化炭素(CO)(練炭自殺などで有名)は,血中のヘモグロビンと強力に結合するために動脈血の慢性酸素欠乏状態となり,運動耐容量の低下を来たすほか,多血症となる(赤血球の質が落ちるので量でカバー、つまりは人海戦術を体は反応として起こす。中国生産などを思い浮かべて欲しい)。また喫煙は,外因性に強力な活性酸素,フリーラジカルの産生を促し,酸化ストレスを増大させている(喫煙者の顔は年を取るとしわが増えたり、歯がぼろぼろになっているのはこれが原因)。血管壁に慢性的に酸化ストレスがかかると,血管内皮機能障害や血管平滑筋細胞の活性化が起こり,血管収縮や血管の炎症を生じる(要は血管が怪我をしてしまう。怪我した後は皮膚も少し硬くなります。それが血管で起きると動脈硬化)。また,循環系を調節している。一酸化窒素(NO)が喫煙により著明に減少し,さらに血管内皮機能障害によりNO合成酵素の活性が抑制されることと相まって,NOが減少する.NOは平滑筋の弛緩作用,血管拡張作用があるため,血管拡張が抑制されるようになり,冠動脈攣縮の要因ともなる(血管がけいれんして閉まったままにになる。たばこ吸うと指先がすーと血の気が引くのはこのあたりが原因)。さらに,血小板凝集能の亢進,血漿フィブリノーゲンの増加が認められ血栓が生じやすくなる。

 

心臓に対する影響

循環器疾患大規模発症要因調査では1日1箱20本喫煙による虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の相対危険度は1.7~2.4倍と報告されている。心疾患全体への影響も検討されており,一日喫煙量が多いほど心疾患死亡率が高く,男性においては一日20本以内の喫煙者での心疾患死亡率(年齢調整)の相対危険度は4.2倍,20本を超える場合には7.4倍であった。

 

脳卒中

喫煙は脳卒中の危険因子であることが報告されている。病型として喫煙は脳梗塞とクモ膜下出血の有意な危険因子であり,脳出血の有意な危険因子ではなかった。男女ともに喫煙が総脳卒中発症(男性1.27倍、女性1.98倍)、クモ膜下出血発症(男性3.6倍、女性2.7倍)の有意なリスクを有すること、また男性においてはラクナ梗塞(1.54倍)、アテローム血栓性梗塞(2.16倍)ともに有意な発症リスクとなることが明らかになった。

 

高血圧

喫煙は短時間の血圧上昇を来たし、仮面高血圧の原因となる(隠れ高血圧)。喫煙が高血圧発症の原因となるかどうかは、喫煙者の平均体重が非喫煙者に比して低いことから血圧値も低くなるため明らかではない。しかし、高血圧治療の目的が心血管病の予防であることを考えれば,高血圧患者における禁煙は絶対に必要である.日本人の心血管死のうち,男性の35.1%,女性の22.1%,(特に60歳未満の年代では男性の57.4%,女性の40.7%)が高血圧と喫煙によるものであるとされている。

 

大血管疾患

喫煙が腹部大動脈瘤の発症、動脈瘤径の増大、破裂、および死亡の危険因子であることについても疫学研究において明らかにされている。非喫煙者に比較して、腹部大動脈瘤発症のオッズ比は2.75(1~19 pack-years*),7.31(20~34 pack-years),7.35(35~49 pack-years),9.95(50pack-years以上)であった 。*注……pack-years:一日の喫煙箱数×喫煙年数)

 

末梢血管疾患

閉塞性動脈硬化症の発症危険因子としての喫煙はよく知られており、一日20本以上の男性55~64歳の喫煙者では非喫煙者に比べて4倍の発症リスクを有していた。また、喫煙はバージャー病の発症・増悪要因であり、患者のほとんどは喫煙者である。糖尿病の血管病変には冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢循環障害等のmacroangiopathy(大きめ血管の障害)と糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症等のmicroangiopathy(小さめの血管の障害)があるが、macroangiopathyの進展にとって喫煙がリスクファクターであることはもちろんのことであるが、microangiopathyの発症、進展にも喫煙が影響を与えていると報告されている。

 

ということで禁煙マジおすすめ

ということで禁煙外来マジでおすすめです。進んだ動脈硬化は直らないけど動脈硬化の進行は禁煙でやめれます。

 

あとたぶん、今回調べきれなかったけどEDにも血流は関係しているから男性諸君はそこも注意だ!

 

参考文献

禁煙ガイドライン 日本循環器学会

http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010murohara.h.pdf

 

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