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コリログ

青コリが書く雑文。ブラゲからガジェットまで

 

左足壊死ニキを医学的に考察する

医療

左足壊死ニキとは?

ネットの都市伝説として知られる左足が壊死していると言われているおっさん通称左足壊死ニキ。2ちゃんねるまとめサイトがたまに左足壊死ニキの生存報告などをネタにしているインターネット上の有名人。画像などは下のまとめで確認していただきたい。

参考 【閲覧注意】左足壊死ニキの遭遇・目撃情報【都市伝説】 - NAVER まとめ

 

なんでこんなこと書いたの?

足の専門家(ヲタク)を名乗って仕事をしているモノとして左足壊死ニキによって壊死という言葉の間違っている知識が世間に広まってしまうことはなんとなく悲しいから筆をとりました。というより壊死ニキの足って壊死してないんじゃね?これ!と画像をみて思ったからが今回記事を書こうと思った主な理由です。

そもそも左足壊死ニキの左足は壊死しているのか?

おそらく左足壊死ニキの足は壊死していない。以下に左足壊死ニキの足が壊死していないと考えるその理由を説明する。

足の太さに左右差がある。

左足壊死ニキの写真に注目して欲しい。左足壊死ニキの下肢の太さが不自然に左右異なっている事にお気づきだろうか?これは医学的に浮腫と言われている状態でいわゆるむくみといわれるものだ。おそらく、左足壊死ニキの左足はそれの酷いやつだと理解して貰って問題ない。ちなみに、浮腫はリンパ流や弁機能不全で静脈環流が悪くなっているときの症状である。

下腿のガーゼ付近の皮膚の色が茶色がかっている。

次に左足壊死ニキの左足が黒がかった茶色に変色していることに注目して欲しい。ちなみに左足壊死ニキの右足は比較的色が保たれている。これは色素沈着と言っていわゆるシミという症状のものだ。この色は出血によるヘモジデリンのものだったり、長期の皮膚の炎症によりメラニンが皮下に落ちてしまっている事が多い。下腿に色がつく場合はリンパもしくは血液の鬱滞が存在している可能性が高い。つまり、左足壊死ニキの左足は何かがうっ滞している可能性が高いと考えられる。

ちなみに完全に余談になるけど30超えた女性の頬骨あたりに点状のシミが出来ることが多いけどそれは化粧品、化粧水をはたいて染み込ませようとする事を繰り返す慢性刺激によるものなんだ。

ガーゼの下には何があるのか?

左足壊死ニキの巻いているガーゼの下にはおそらく多発性皮膚潰瘍が存在している。これは鬱滞に伴い皮膚に下肢で蓄積された老廃物が心臓に戻れなくなり、組織損傷をきたした結果皮膚にダメージが蓄積し潰瘍を形成してしまうという症状である。ちなみこのタイプの皮膚潰瘍はリンパ液の漏出があり、それが皮膚の常在菌と反応したりして臭くなる。それが左足壊死ニキの悪臭の原因であると推測する。

ちなみに汗は無臭で皮膚に存在する常在菌に分解されてにおいを発するという豆知識を付け加えておく。

壊死はあるのか?

壊死は血流障害と感染による組織障害の結果クリティカルになってしまう事がほとんどである。糖尿病性壊疽も代謝というよりは細い血管が詰まることで起きるのでだいたい同様である。また、そのような壊疽の場合は足の先端部から順番に腐っていく。つまり左足壊死ニキのように下腿までガーゼ巻くような状態になっている場合は足関節から末梢側は全て壊死となっている可能性が高い。踵がやられるので其れすなわち歩行不可能である。しかし、糖尿病+二次感染などで足趾先端が壊疽になっている可能性は否定できない。

左足壊死ニキの診断

左足壊死ニキの左足には静脈またはリンパの流れが滞る疾患が存在している可能性が高い。しかも、片側だけだので下肢静脈瘤、またはリンパ管障害、悪性腫瘍の左そけいリンパ節転移によるリンパ鬱滞などが考えやすい。腎不全、低栄養、心不全、糖尿病、過度の肥満などでリンパ鬱滞を起こすことはあるが、その場合基本両側性にでる。一方で片側性にでるような不平等な出方まずはしない。

左足壊死ニキが受けるべき検査と治療

左足壊死ニキを治療するとしたら下肢リンパ管造影、下肢静脈エコー、骨盤内から下肢までのCT撮影が最低でも必要と考えられる。下肢切断は基本的に動脈が保たれている状態ならドラマのフラジャイルの最後に出てきた壊死性筋膜炎を起こさない限り必要ないだろう。というか左足壊死ニキがもし糖尿病とそれに伴う壊疽があればネットでウォッチされているこの期間にこれを発症して足か命を落とすはずである。左足壊死ニキの創傷は現状はずさんな創傷管理だということも書いておく。診断結果によってはリンパ管静脈吻合や静脈瘤のレーザー焼灼などが適応になる可能性があるが当面は弾性包帯をきつく巻き付けて浮腫を解除し、外用薬塗布を行うのがベターではないかと考えられた。

 

僕の所見は以上です。

 

 

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