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コリログ

青コリが書く雑文。ブラゲからガジェットまで

証人の乱 その2 弁当その価値は

Ingress Ingressーネタ

我々に証人開始前与えられた任務は弁当を届けること、つまり我がチームの兵站を維持せよ。これがたまたま少し早めに着いた数名のおっさんエージェントに課せられた最初のミッションである。場所は知恩院。名前は知っているが行ったことが無い。しかし、我がチームの隊長はデキる男である。普段は、ちょっと一服行ってくるわと行ってタバコを吸っているイメージしか印象はほぼない。むしろ、ほとんどイングレスを口実に集まるがイングレスをやらずに健全なガールズバーこと塚田農場で飲み会になり、各々がイングレスをしているところを見たことがないというのがこのチームの特徴である。そんな隊長がなんと、京都在住の水先案内人をチームメンバーに組み込んでいた。その人が我々を弁当受け取り場所知恩院まで導いてくれるらしい。しかし、ここで大きな問題があった、弁当屋について誰も知らないのである。まさかの弁当担当の体調不良による遅刻。しかし、連絡先などはあらかじめ申し送られているので問題ない。しかも場所も水先案内人がいるので問題ない。我々はブツの回収に向かった。

 
道中、おっさんがスマホを覗きつつドラクエ配列で歩きつつ目的地まで行くが、さすがアノマリー当日。ボータルの色が変わるスピード、電波遅延など色々激しい。そして、スキャナ上はポテトことポータルキーが大量に落ちていた。
 
京都の東京には及ばないが関西有数のポータルの密度。知恩院に行くまでにポータル数は結構ある。ハックしたい。エージェントたるものそれが当然の反応である。インベントリはもうすでに2000個問題に直面している。バースター、レゾネーター、パワーキューブ、シールド各自割り当てられた役割に沿って磨き上げてきた黄金比を形成していた。しかし、目の前にあるポータルをハックしたい欲求に勝てず少しインベントリを空け、ハックする行為を行う。ごめん。そう心で言いながら僕はウルトラストライクを少し発射した。その姿、まさに歌舞伎町でキャッチにつかまるおっさんである。
 
知恩院につくと我々は問題に遭遇した。弁当屋が居ない。弁当屋に我々はどういうグループか?という事を伝えるに最も的確な文言は
 
緑のおっさんの集団
 
きっと、そうだろう。そして、大抵の場所なら通用するだろう。しかし、ここはアノマリー当日の会場近くのそこそこ広い広場。青のおっさんの集団もあれば緑のおっさんの集団も多数だった。これは誤算である。むしろ、普通の人の方が逆に目立つ。言葉を変えてゴブリンの集団といっても多すぎて通じない奇異な環境。それがアノマリーなのだと実感した。不審者も群れれば、不審者ではない。数は力だよという言葉が頭をよぎる。程なく弁当屋と連絡がつき、弁当を回収、その数30。多い。数は力だが、年齢においては足かせでしかない。小春日和の桜が咲き始めたその日僕らは汗か油かわからない液体を流しながら弁当をもち、そしてついに始まりの場所円山公園にたどり着いた。
 
そこは緑と青が混在し長蛇の列を作っていた。パチンコ屋で長年鍛えた僕も若干怯むその長さ。何人ココを並んでいるんだ。そして、本当に入れるのか?一抹の不安が頭を過る。ほとんどがお初の顔だがその中にも知っている顔が少し。最後尾に並び時を待つ。そして、気がつくと僕らよりもさらに後ろにまだまだ列ができていた。なんとなく、おっさん達のレミングスを思い浮かばせるこの行列の先は崖か?爆死か?そんなことを思いながら次から次へと想像の右斜め上を行く格好をしている方を見て、不審者の向こう側にはまだ僕は遠い。
 
そして、おっさん達のレミングスは進みはじめた。